イナゴの佃煮

子供の頃、学校の帰りに、田んぼでイナゴを捕まえて死んだ婆ちゃんによく持って帰った。別に好物な訳もないけど、捕まえて帰ると喜んでくれて、その日の夜はイナゴを大概良く食べた。子供だから野菜だって嫌いなのだからイナゴを好きなはずないのに。
今は母が、私がイナゴを好きだとでも思ってるのか宅急便で送ってくる。
今日、東京生まれの妻から、田舎からイナゴの佃煮が届いたと言う迷惑そうなメールが勤務中に届いた。
困ったなと思ったけど、メールの最後の言葉にホッとした。あなたと娘で食べてね。そう。今の時代では変わり者かもしれないけれど、私のDNAが間違いなくいると言うことなのでしょうか。